今週のお題「わたしの好きな色」はあか。
あえて平仮名で書いた。
日本には様々な『あか』があるから。
赤、朱、緋、紅…。
どれも好きだなぁ。
しかし、『あか』好きの筆者は受難の時代を経験する事になった。
それも四歳のかわいい盛りの幼少期に。
筆者には三人の姉がいた。
末っ子で男子一人の筆者はどちらかと言えば可愛がられた。
しかし、それは『お人形さん』としてであった。
つまり、動く男子人形なのだ。(なんか微妙な表現)
玩具は持ち主に対して、無条件に従順でなければならない。
そうでなければ仕打ちを食らう。
ある日、姉達が塗り絵をしていた。
帽子は何色にしようか、鞄はどの色が合うか、ワンピースは…。
そして、『◯◯(筆者)は何色が好き?』と聴いてきた。
迷うことなく『あか』と答えた。
ぅえぇ~⁉
三人の姉達は異口同音に、赤なんて女の子の色だよと叫ぶ。
普通、男の子は青とか黒、茶色が好きなんだよ。
緑もまあまあかな。
赤が好きなんて言ったら笑われるよ。
おかしいよ!
まだ全世界が家庭内の範囲だった四歳の筆者は、
『あか』が女子限定色であると言う偏見を植え付けられた。
同時に男子は『青』でなければならないと強要された。
世の中はそういうものなんだなと思った。
でもね、あかなんだよね。
以後、めんどくさいから『青でございます』と。
ついでに書かせてもらえば、
好きなアイドルに関しても同じようなパターンで…。
『◯◯はテレビに出てくるひとで、誰が好き?』
迷うことなく山本リンダと答えた。
ぅえぇ~⁉
それは大人のひとが好きになるひとだよ。
こどもは好きになっちゃダメなんだよ。
◯◯はこどもだから
アグネス・チャンだよ。
以後、めんどくさいから『アグネス・チャン』でございます。
でも、リンダなんだよ。
赤い口紅で緋色のサテンブラウス姿で写る、
山本リンダの踏み絵を実行されていたら
………いま、こうして
今週のお題を書いていることも無かっただろう。